2018年のフロンターレ
新年も明け、フロンターレに関して言えば、ほぼ編成を終えて、今更感は満載ですが、2018年のフロンターレについて、自身の忘備録を兼ねた振り返りを書こうと思います。
イガちゃんが香港行っちゃったり、可愛い子には旅をさせよということで、三好板倉はレンタル移籍があった中、出戻りの嘉人や川崎出身の学、守田、脇坂、ラルフ、北斗、赤崎と代表クラス含め幅広く補強。
DAZNマネーは選手強化ではなく、ハード面の投資中心で、今後に繋がる使い方をしている感じでしたね。
新体制発表会で強化本部長の庄司さんは、
・引き分けを少しでも減らしたい。
・そのために、得点に絡める選手を多く取りたい
・十分にレギュラー争いをし、誰が落ちても戦力が落ちないようなチーム作り
をポイントに置き、目標として
今年の目標ですけども、リーグ制覇。これを一番目の目標に掲げたいとは思いますけれども、ACL、ルヴァン、天皇杯と、狙えるものは全部狙いたい。チームにもそれぐらいの力はついてきたと確信しています。
と発言。
見事、1番の目標を達成しましたが、カップ戦ではいい結果を残せず、カップ戦と並行して、勝ち切るノウハウはまだまだないのかなと来年への課題に。
ただ、DAZN元年から続けて、リーグ連覇ということで、これまで他のチームが成してきた連覇より、得られる金銭的なものは圧倒的に違うのは、本当に大きいなと気分はウハウハ。
ここからは、強化と事業に分けて、ぱっと思いついたことを箇条書きに書きます。読みづらいと思いますが、勘弁。
【強化面】
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18年のゲームモデル
基本的にはボールを保持しながら、相手を押し込み、中央やペナ角からワンツーや背中を取る動きでゴールエリアに仕掛け、ゴールを狙う。奪われたら、カウンタープレスで、即時奪回。または、カウンターで運ばせず、低い位置で持たせてから、陣形整えて、プレスではめて、ショートカウンター。
17年から大きく変えず、それぞれを上積みしてきている感じ。
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PT(理学療法士)とトレーナーを招聘
どちらも新体制発表会から読み取ると怪我をしない身体作り、試合後のケアを徹底のために招聘。17年の篠田コーチ加入から徐々に減りつつあった怪我による離脱が、これで大きく減った気がする。
連覇を記念して、発売されたFOOTBALL PEOPLEに理学療法士さんのインタビューが載っていましたが、もっと良くするために出来ることがあるし、まだ選手を見きれていない面もあるとおっしゃっていたのが印象的。
現場の課題はまだあるからか、連覇したDAZNマネーで、もう1人PT招聘するかを検討中という記事があったので、楽しみです。
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グループステージ勝利なしでのACL敗退
シーズン当初は、攻撃がかみ合わず、押し込んだ相手をこじ開けられず、カウンターで失点。ACLになると、相手の前線の質が上がり、堪えきれず、受ける回数が増え、ボールをうまく運べなかった印象。
選手のコメントやインタビューでも連戦もあり、コンディション調整が中心の練習メニューで、修正していく時間がなかったみたいですね。
毎年、風間さんの時からシーズンの始めは、うまくいかない記憶がありますが、今年はそれに加え、連戦が駄目押しでしたね。
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出戻り嘉人の復帰と移籍
新体制発表会の演出やキャンプ中の選手たちのSNSから弄られながらも、楽しそうにしている嘉人を見れて、微笑ましかったです。シーズン始まってからは、名古屋戦や鹿島戦ではゴールを決めていましたが、あまり出場機会は増えず。
W杯による中断期間のキャンプの時に、突然の移籍。引退の文字が浮かんできたというコメントはとても衝撃的でしたが、移籍を決断したことは、嘉人らしいなとも思いました。
そして、ファン感で挨拶をしにわざわざ来たことや(同時期に移籍の決まったネット含め)Instagramで愛の溢れる取説が選手たちから出たのは、みんなから愛されていたんだなと実感するとともに、前向きな気持ちでこれからも応援しようと気持ちを抱かせてくれました。
ジュビロ磐田での契約更新は、発表されていませんが、今年もJ1で見ることができるのは、とても楽しみです。
大久保嘉人選手完全移籍のお知らせ | KAWASAKI FRONTALE
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守田英正のシンデレラっぷり
ゼロックス杯でSBで出場からのシーズン途中でネットが名古屋に移籍すると、スタメンとして、プレー。特徴である出足の早いタックル、空いたスペースへの飛び出し。え、こんなことも出来るの!?と平然とターンや浮き玉のパスも繰り出し、欠かせない選手に。
怪我の僚太に変わり、代表にも初選出。SBとして途中出場からの代表デビュー。ボランチとしてもフルで出場し、アジアカップのメンバーのメンバー入り。
シンデレラっぷりと評したら、本人に失礼かもしれないが、ここまでくるのかと振り返れば思ってしまうし、今年もとても期待しちゃう。
アジアカップは、本戦前に怪我で離脱と残念な結果に。アジアカップの楽しみが減ってしまったけども、怪我を治して、開幕までには戻ってくることを期待。
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オリジナル10以外で史上初のリーグ連覇
DAZN元年から続けて連覇ということで、17年と合わせてリーグ優勝だけで37億円。J1の平均の営業収益が40億円ぐらいですからね。とてもデカいですよね。
さて、18年は勝点69、21勝6分7敗。17年は勝点72、21勝9分4敗で、負けを引き分けや勝ちに持っていけず、3点ほど減りましたが、18年も夏以降はコンスタントに勝点を積み上げて、勝点の積み上げるペースが落ちた広島抜いて、首位に。
2節残して、C大阪に負けるも優勝という、歯切れの悪い決め方でしたが、2節残してだし、負けても決めれたんだぞ。まぁ、18.5億入れば、なんでもいいんですと決まった時は開き直っていました。
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リーグ最多得点最少失点
得点は57得点。17年に比べ、14得点減らしながらも最多得点。
チャンピオンチームということで対策され、序盤上手く噛み合わなくて、彰悟にセットプレーでマンマークつけられて、彰悟は17年7得点から18年3得点。
17シーズン得点王をとった悠(18年は15得点、17年は23得点)も怪我もあり、出場時間が3135分から2341分と結構減っているし、二桁ゴールは悠のみ。17年二桁だった阿部ちゃんはギリギリのコースのシュートがことごとくポストに嫌われた印象。
ただ、数字は調べていないのですが、昨年から増えた前線からのプレスでショートカウンターからの得点が今年も増え、新しい得点パターンだなと強く印象付きました。
ショートカウンターが武器になる中、守備ができなきゃ出れないぞと、失点数はJリーグ史上3番目に少ない27失点。(17年は32失点)
そのおかげか、殴り合い上等の等々力劇場が今年は少なかったですけど、成熟してきた証ですかね。
内訳をみると、セットプレーからの失点13が17年に比べて4失点増加。割合でも28%から48%と失点の半分を占めちゃう。逆に言えば、流れからの失点がめちゃくちゃ減っている。来年セットプレーからの失点をテコ入れすれば、失点数はさらに減るのではと大きく期待。
同じクラブから3年連続はおそらく史上初の快挙なんじゃないですかね。アキが少し緊張した面持ちでスピーチしていて、なぜかキュンとしてしまいましたし、タキシード姿でいつにも増してエロかったです。
何より、授賞式の時に、アキの息子さんが思い残すことはありませんというコメントが個人的なアウォーズのハイライトでした。
あとは、僚太がベスト11に入ったことと、豪快なゴールが選ばれる傾向にあった最優秀ゴール賞を取ったのが、すこぶる嬉しかったですね。
【事業面】
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後援会会員4万人突破
等々力の収容人数を遥かに超え、そのうちダブルスコアを叩き出す日も近いのではないかと思えちゃいますね。以前、このブログでも書いたのですが、他のクラブでは、ファンクラブや後援会の規模やサービスどうなっているんだろうか。比較してみたいし、比較した記事とかないのかなー。
公式twitterアカウントではこんな数字も出してくれていて
【報告】2018年川崎フロンターレ後援会の会員数を報告します。2018年会員数は43,878人でした!昨年の会員数36,894人を超す、過去最高の会員数を達成!たくさんのご入会ありがとうございます! 【後援会】 #frontale pic.twitter.com/lSpJ21w1zQ
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2018年11月29日
2017年に引き続き2018年も全47都道府県での入会を達成いたしました。みなさまの声にお応えし、都道府県別の入会者数をまとめました。みなさんの住んでいる都道府県に会員は何人いますか?昨年比では46都道府県で会員が増えています! 【後援会】 #frontale pic.twitter.com/L7Xlfkp72w
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2018年11月29日
さらに細かく、市町村TOP100を紹介します。上位は関東近辺が多いですが、39位に陸前高田市が入りました。都道府県別でも岩手県が11位にランクインしてます。12/1(土)磐田戦は「陸前高田ランド冬」を開催。一緒に楽しみましょう! 【後援会】#frontale pic.twitter.com/v1uudU3uQk
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2018年11月29日
川崎市だけの会員数は26,151と昨年度より3061人増加しました!川崎市の58人にひとりが後援会員という割合です!トップは等々力陸上競技場のある中原区は26人にひとりの割合です!これからもアツイご声援よろしくお願いします! 【後援会】#frontale pic.twitter.com/vBAygReCU1
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2018年11月29日
陸前高田との繋がりの効果か、岩手県の人数が他の東北5県に比べて高かったり、じっくりと見てみると面白いですね。
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ダイナミックプライシングを試験的に実施
19シーズンより本格導入を横浜F・マリノスが決めたり、他だとセレッソ、ヴィッセルも、プロ野球でも楽天が導入しているダイナミックプライシング。アメリカのプロスポーツでは一般的らしく、どんどん普及しそう。
フロンターレでは札幌戦と名古屋戦で試されました。どういう感じで価格が変動したのか、今思えばちょっと追っておけばよかったなーと気になりますが、来年もやるんですかね。
試合に観に行く立場からだと、やるとしたら、完売のリーグ戦は下がらずに上がるんだろうなと思いつつも、火曜日や水曜日開催のACLは、値下がりして行きやすくなりそう。
9/15 札幌、9/22 名古屋価格変動制「ダイナミックプライシング」によるチケット販売のお知らせ | KAWASAKI FRONTALE
そういえば、来年フロサポが関わるもので言えば、ゼロックスも導入だとのこと。
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リーグ戦17試合中13試合チケット完売
仮装パーティーしたり、オリバーカーンがお餅投げたり、18シーズンも試合外でも変わらず楽しませてくれました。優勝を決めたのが1番の要因かもしれませんが、平均観客動員数は、23218人。17年から1106人増えて、今までで1番多いリーグ戦の平均観客動員数を記録。
このサイトを見る限り、天候にちょっと左右されつつも安定した動員数ですね。
そんな中、観戦している時に思うことは、完売の試合で、バックスタンドから観戦していると、メインスタンドの一部の席が埋まっていないところがあって、来ない人もいるのか、なんて勿体ない。
後援会販売のみですぐに完売して、一般にチケット出回らなかったり、某オークションサイトに出回って転売されたりして、俺は買えなかったのにと嘆いていました。
そんな状況もあってか、シーズンチケットのリセールサービスが始まる。あのバルセロナもソシオ向けにやってるとか。
シーズンチケット限定「競技場リセールサービス」トライアル実施のお知らせ | KAWASAKI FRONTALE
列抽選を見直すためか、リーグ戦終わった後に、山雅の列抽選に視察へ行ったフロンターレスタッフの目撃談をtwitterでみたりしたので、今年変わるのかなと期待。
観戦の満足度上げるためや顧客単価を上げるためにどんな打ち手を打つのかちょっと楽しみです。
【課題】
振り返った中で、思いついた課題をざっくりと
・相手を押し込んだポゼッション時に噛み合わなくても取れる得点の手段を増やすこと。(セットプレー、アバウトなボールや高さを使ったゴールとか)
・憲剛などのベストメンバーが半分近くいない勝てない印象なので、上手く回る形を作るか、ベストメンバーに取って代わる選手をどんどん増やすこと。
・収容率が高く、満杯のホームゲームで、顧客単価上げて収益アップと顧客満足度アップ。
DAZNマネーもゲットしたし、ブレずに堅実な経営するフロンターレなので、今年も上手くやるのではないかと期待しつつ、応援していきたいなと思います。
個人的には、今年は育成の方も見ることを目標にフロンターレを楽しんでいければと。
駄文に関わらず、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
この駄文を書いた勢いで、近いうちに2019年に向けたフロンターレに関する駄文を書こうと思います。
何かあれば、コメント頂けると有難いです。では。